宣言。
とうとう宣言しちゃいましたね。
そう遠くない将来、
メジャーに行くだろうと思ってはいましたが、
こうはっきり言われると、今から少し寂しい気がします。
私は小さいころ、野球が大嫌いでした。
シーズンが始まると、見たかった番組が見られなくなるし、
そしてなにより、試合に負けると
巨人ファンの父の機嫌が悪くなるからです。
試合中ホームランが出ると、父は手を叩いて喜びました。
だから私は、ホームランを打てるバッターが良い選手
とずっと思っていました。
ところが数年後、何気なく見ていたテレビ画面の中の
あるピッチャーから目が離せなくなりました。
井川慶投手でした。
躍動感溢れる力強いフォーム。
ピンチになっても勝負を楽しめる強い精神力。
「野球はバッターが主役」的な私の思い込みが
音を立てて崩れました。
私はとても気分屋で、なにかのファンになっても
わりとすぐ気持ちが冷めてしまう方です。
阪神ファンになったのも、最初はまわりの影響で、
球場に足を運ぶ程ではありませんでした。
でも井川投手の野球に取り組む姿勢や
あの完投できるパワーあるピッチングに魅せられて
今では一人でも観戦する程になってしまいました。
はっきり言って、野球について詳しくありません。
ルールもまだ全部わかってないくらい（曝）
でも井川投手が野球を続けているあいだは
ずっとこっそり応援していこうと思っています。
野球はチームプレーのスポーツですが、
ピッチャーというポジションには、とても孤独を感じます。
あたりまえですが、投げながら点を取ることはできません。
なのでどんなにがんばっても、報われないことがあります。
でも彼はサラッと言ってのけます。
「ピッチャーが打たれなければ、負けることはない。」
いつもは控えめそうな彼の、
たまに出る強き発言がとても好きです。
どんどん上を目指して、
その途中でどん底を経験してしまうかもしれない。
でも人生は一度きり。
そして、第一線で活躍できる時間は
とても限られていると思います。
世間では、エースとしての自覚が足りない
というような事を散々言われていますが、
私がただ一つ願うことは
自分の思い通りの野球人生を歩んでほしいということだけ。
彼はきっとこれからも自分のペースで努力を重ね、
夢に向かって突き進んでいくのでしょうね。
どこに行っても、
その強い体と心を持ち続けてがんばってほしいです。